対象
新入社員
導入背景
当社では、製造現場において指示通り、確実に業務を遂行することがまず社員に求められており、まじめで粘り強く取り組める方が多い一方で、大人しく自ら周囲に話しかけることは少ない傾向でした。そのため、2週間の新入社員研修期間中、同期の間でも緊張感があり、打ち解け合うまでに時間がかかっていました。それぞれが自分から同期に対して話しかけるようなことは少ないため、研修期間中にお互いに積極的にコミュニケーションを図り、同期の絆を深めたいというご相談をいただきました。
入社式直後の日程で企画したためワークショップ前に新入社員同士が直接顔を合わせて話す機会がほとんどなく、お互いのことをよく知り合う機会がありませんでした。そのため、ワークショップではリラックスした雰囲気の中で進めることで不安な気持ちを和らげ、遠慮をすることなく自分の思いや考えを共有できる場とすることが必要であると考えられました。
新入社員は配属後、各事業所で年齢や雇用形態が様々なスタッフとの連携が求められます。また、2年目からはリーダーの役割を担い、自分の考えや意見を発信することが重要となります。そのため、本ワークショップではレゴⓇシリアスプレイⓇを活用し、「自己理解」と「他者理解」を深め、自分の価値観や大事にしているものに気づき、多様性を受け入れ他者とのかかわり方を考えることを促す内容としました。ワークショップ内で同期同士が活発にコミュニケーションをとることにより共に助け合う関係を築き、学びの効果を高め、配属先で切磋琢磨することを目指した取り組みとして企画しました。
受講者の課題とありたい姿、イコアからの提案
プログラム
レゴⓇシリアスプレイⓇを使ったワークショップについて
レゴⓇシリアスプレイⓇの進め方
プログラムの特徴
- レゴを通して潜在的な思いを引き出し、他者との対話から「自己理解」「他者理解」を深める
- レゴ作品に意味づけをして作品について語ることで、自分の考えや感じていることを伝えやすくする
- 正解がない中で多様な価値観を尊重して安心・安全の場をつくり、相手の考えを否定することなくお互いが発言しやすい雰囲気をつくる
- メンバーで理想のチームをつくり可視化することで、自身の力をチームの中でどのように発揮できるのか具体的にイメージしてこれからの行動を考える
レゴⓇシリアスプレイⓇによる効果による効果
- 問いに対して考えこまず手を動かしてブロックを組み立てることで、普段意識をしていない記憶や内在するイメージが浮かび上がり、作品への意味づけから潜在意識を言語化し思わぬ気づきや発見につながる
- 作成した作品に対して「土台としたブロックが黒いのはなぜですか?」「この位置に階段がある意味は何ですか?」等、他者からの質問によって無意識で作成した部分にあえて意味を持たせることで、自身の思考を深掘りすることができる
- 自分から話すことが苦手な場合でも、作品を主体にして語ることで、自分の思いや考えを臆せずありのままに相手に話しやすくなる
- 同じブロックでも使い方は様々あり、捉え方が異なることを実感することで、正解はなく多様な考えが尊重されることへの理解につながる
受講者の声
担当者よりひと言
ワークショップのスタート時点では、非常に静かで緊張感の漂う雰囲気だったため、レゴⓇシリアスプレイⓇの準備運動を丁寧に行いました。ワークを重ねる中で同じテーマやブロックを使ってもイメージするものは異なり、捉え方が様々あることを実感していたようでした。徐々に自分のありのままの思いを大事にしながら、他者との違いを受け入れる姿勢が見えてきて、発言しやすい場がつくられていきました。作品に使用するレゴブロックが多種多様に増えていくにつれて思考も広がり、前向きな発言が目立つようになりました。 今回の気づきを活かして、これからますます自分の可能性を広げて行動を起こしてほしいと感じております。
本取り組みに関心のある方、より詳しく知りたい方は、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。