背景
F社様では、女性活躍推進の取組みにより年々女性社員の比率は高まってきている一方、管理職に占める女性比率は低く、女性のキャリアアップに課題を感じていました。中堅からベテラン層の女性社員数自体が少なく、女性管理職のモデルケースはほぼないため、女性が長期で活躍できるというイメージがつきにくい状況でした。そのため、女性社員にとっては、長期でキャリアを積みたいという意識が持ちにくく、それにより30代で男女のスキル・経験に大きな差が出ていました。
女性管理職候補者を増やすため、まずは女性社員が中核人材としての自覚を持ち、職場でより影響力を発揮していくため主体的に行動し、周囲から自社のリーダーとしてふさわしいと見られるようになっていただきたい、という思いから本取組を実施することとなりました。
取組みのゴール
- 職場の中核人材として活躍するためのマインド・スキルを習得し、自分に自信を持つ
- 自身の仕事を通して成し遂げたいことを具体的にイメージする
- 多少の困難や障害につぶされず、めげないタフなマインドを醸成する
プログラムの特徴・効果
- 直属の上司・所属長にも参加いただき、研修の狙い・内容・上司が支援することを理解いただくことで受講者が職場で成果を出すための具体的支援を組織全体で行う風土ができた。
- 半年間に亘り1か月に1回のペースで実施することにより、職場ですぐに実践し達成状況を振り返ることができ、定着に繋がった。また、受講者同士の横のつながりが強くなった。
概要
- 期 間:6か月(全5回実施)
- 対象者:管理職一歩手前(上司推薦/選抜)
内容
受講者の声
- 研修受講前は、自分自身のキャリアについて、半ばネガティブに考えている部分があったが、研修を通して多くの刺激を得ることができ、組織への貢献、自己のキャリアについて前向きに考えを改めることができた。
- 研修の受講者だけでなく、既に活躍されている女性の先輩方の話もとても有益でした。常に自己研鑽に励み、前向きな姿勢にすごく励まされました。
- 自分がなりたいリーダー像が見えたことが一番の収穫だったと思います。研修前は「リーダー=みんなを引っ張っていくタイプ」と考えていて、自分はそんなタイプではないから無理だと考えいましたが、いろんなタイプのリーダー像があり、自分の強みを伸ばしていけばよいと考えられるようになりました。
上司の声
- 今回のような形で中核人材であること、期待されていることを明示的に伝えてあげることで、職務に取り組む姿勢・意識・モチベーションが大きく変わるのだと気づかされました。
- 受講メンバーの業務に対する意識・姿勢がガラリと変わるのを目の当たりにしました。本当に良い研修だったと思います。