背景
開発型メーカーの大手D社様は、自動化・IT化の進展によって知識労働の割合が増えているため、ロジカルシンキングは非常に重要な能力の1つとされていました。しかしながら、社内の新入社員は高卒~大学院卒までの幅があり、研修も子会社と合同で行うため、ロジカルシンキングのレベルにバラつきが生じていました。また、単発の研修だけではその傾向がなかなか改善していかないこと、ロジカルシンキングをいつまでに、どのようなステップを踏んで浸透させるのか、道筋が明確になっていないことも問題となっていました。
このような問題に対して、ロジカルシンキングを若手社員育成の柱の一つに据え、人材開発の土台として早期に体得させたいとのご相談をいただきました。
概要
- 対象者:入社1年目・3年目
- 日数:2日間
取組みの特徴
実態をより深く理解するため、研修場面における社員の行動を観察することから始めました。その結果、ロジカルシンキングはむしろ得意とする社員が多く、真の課題はそれをコミュニケーションやプレゼンテーション等で体現するために、
- 相手の気持ちや意図、心を理解すること
- 伝えたいメッセージのシンプルさ
- それらを相手に単に「伝える」だけでなく、「伝わる」ように表現すること
である、と感じました。これを踏まえ、ロジカルシンキングと上記3点を組み合わせた強化プログラムを設計しました。
【対人スキルの体系と本取組みにおける重点領域】
受講生の声
- 現状では自分の考えを相手に伝える手段や、伝えるべき事柄を適切に選ぶことができていないと実感した。また、自分の考え方の硬さや狭さを感じた。
- コミュニケーションの基礎となる論理的な思考や文章の展開について、ワークを通して体験することができた。
- 研修で学んだシンプルな報告の仕方を、今後職場で活かしていきたいと思った。
本取組みに関心のある方、より詳しく知りたい方は、弊社担当者までお気軽にお問合せください。