- 1953年生まれ
- 1976年防衛大学校(機械工学専攻)卒業、同年海上自衛隊入隊。通信士、航海長、水雷長等船舶の運航及び戦術指揮、教育訓練、人事管理担当を歴任
- 1989年防衛庁海上幕僚監部人事課。人事制度の企画立案、採用計画の立案、昇任計画の立案等を担当
- 1992年より株式会社リクルートHRDトレーナー。
大手企業から中堅企業の人事組織コンサルティング、トレーニングに従事。同社の100名の講師のなかで顧客指名率・稼働率は常にトップクラスで、企業経営者、受講者から厚い信頼を置かれる。新しいマネジメント研修開発も担当 - 2001年よりイコアインキュベーション参画。
ひとり一人が本気で考えることを最優先にした研修をしていきたい
作業をするな、仕事をしろ
私は若い頃、上司から「作業をするな、仕事をしろ」と言われ続けたことを、今でもはっきりと覚えています。ここでいう“作業”とは、自ら考えることなく何かをおこなうことを意味しています。上司など他の人から言われたとおりに行動すること、また、これまでどおりのやり方に何の疑問ももつことなく行動すること。それらを、この言葉によって強く戒められました。そしてそれは今も、自分の根底に息づく価値観として存在しています。
人は“考えること”をやめたとき、成長が止まってしまう
仕事をとおして多くの方々とお会いする機会がありますが、本当にもったいないと思われることは、能力も意欲もありながら、自分自身で考えようとしない人に出会うことです。人は“考えること”をやめたとき、成長がとまります。
そのため、弊社の研修では、一人一人に本気で考えていただくことを、最優先にしたいと思っています。自分たちのお客様に提供する価値を最大にすることとは何か。自分の仕事の質を高め、更には自らの成長をはかることとは何か。それらのことを考えていただきます。
“感動”が人を本気にする
それでは、人が本気で考えるようになるためには、何が必要なのでしょうか。歌舞伎俳優の市川猿之助さんに言わせると、それは、“感動すること”なのだそうです。感動とは“心が動く”ことです。考えるということは、論理的に思考することでもありますが、そもそもの動機は“心が動く”というところにあるのだと私も思っています。とはいえ、何となく毎日を過ごしていて感動を得られるはずがありません。日常の生活の中でも意識ひとつで、感動することはそこここにあります。仕事においても同様です。自らの意思で意識的により高い目標を設定し、それを達成しようとすればこそ、より深い感動を味わうことができるのではないでしょうか。